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「名ばかり」店長過労死、グルメ杵屋に5,400万円賠償命じる 大阪

【12月24日】

外食チェーン「グルメ杵屋」(大阪市)の子会社が経営していた飲食店で男性店長(当時29)が過労死したのは、会社が労働時間を適切に管理しなかったためだとして、両親がグルメ杵屋(2009年に子会社を吸収合併)に逸失利益など約7900万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、大阪地裁であった。田中敦裁判長は「子会社側は過重労働を容易に把握できたのにしなかった」と述べ、約5400万円の支払いを同社に命じた。

判決によると、男性は02年8月、堺市の中華料理店(閉店)の店長になり、03年4月、店内で急性心筋梗塞(こうそく)で死亡した。判決は、男性が事務作業に加え、皿洗いや清掃も担当した結果、亡くなる1カ月前には時間外労働が月約153時間に及び、月100時間超とする国の「過労死ライン」を超えていたと認定。「子会社側の労働管理が不十分」と判断した。一方、男性が店員に業務を割り振らなかったとして、認定した損害額から2割を減額した。

(asahi.com12月21日掲載)

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