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再就職を希望する女性の実態と企業側の意識

◆未就業理由は「子育て」が半数
NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューション株式会社と実践女子大学の斎藤明教授が、就業経験はあるが現在働いてない再就職希望の女性、および企業の採用担当者を対象に実施した「再就職希望の女性と雇用側の意識格差に関する調査」(有効回答者数:再就職希望の女性304名、企業の採用担当者160名)の結果が発表されています。
これによると、現在未就業である理由としては「子育て」(50.7%)が最も高く、次いで「働きたいが仕事がない」(29.6%)、「働くためのスキルがない」(15.5%)の順となることがわかりました。

◆希望する就業形態は「希望なし」がトップ
現在未就業の女性の前職と再就職で希望する就業形態について聞いたところ、前職は「正社員(役職なし・あり含む)」であったと答えた人は65%を超えますが、再就職で希望する形態は「希望はない」(38.5%)と回答した割合が最も高くなり、加えて、「正社員:役職なし」を希望する割合は34.9%と、前職との比較では22.7ポイントも減少しています。
一方、雇用側の企業は、子育て・介護などで一度仕事を辞めた女性の再就職で想定する雇用形態について、「正社員:役職なし」(55.6%)、「正社員:係長・主任クラス」(21.9%)と、正社員を想定する企業が多いことがわかりました。
この点で、両者の意識に差があることが見てとれます。

◆企業が求めるスキルと未就業女性が学びたいスキルのミスマッチ
また、未就業女性が学びたいスキルとして「パソコン操作」「外国語」などの回答割合が高かった一方、企業側が求めるスキルとしては、「コミュニケーション能力」「ビジネスマナー」などを挙げており、ここでも両者の間にはミスマッチが生じていることがわかります。

◆子育て・介護社員へのサポート体制と働き方の多様性
子育て・介護をしながら働く女性に対する企業におけるサポート制度については、「勤務時間の短縮制度」(64.4%)、「休暇取得制度」(50.6%)、「遅刻、早退の許可」(41.3%)の順となっています。
このようなサポート制度は従業員数が多い企業ほど充実している傾向にあり、中小企業ではまだその対応が不十分であるところも見られます。

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