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厚労省が指針を公表!「長期治療が必要な従業員」への対応のポイント

◆2月下旬に指針公表
人手不足が深刻化しつつある中、女性や高齢者、障害者など、多様な人材の活用が重要になっています。
また、近年はがんや心臓病、脳卒中など長期にわたる治療が必要な疾病を抱えながら働く従業員も増えてきましたが、これらの方を支援する環境が整っている企業はまだまだ少ないのが現状です。
そんな中、厚生労働省は、がん患者等の離職を防止し、治療を受けながら働き続けられるようにするため、企業が実施する支援策などを示した指針(事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン)を2月下旬に公表しました。

◆指針の特徴は?
この指針では、職場における意識啓発のための研修や治療と職業生活を両立しやすい休暇制度・勤務制度の導入などの環境整備、治療と職業生活の両立支援の進め方に加え、特に「がん」について留意すべき事項をとりまとめています。

◆指針のポイント
今回の指針のポイントは以下の通りです。長期治療が必要な従業員に対しても配慮するため、企業には主に以下の内容を参考にした取組みが求められることになります。

(1)治療と職業生活の両立支援を行うための環境整備
・労働者が安心して相談・申出を行える相談窓口を明確化
・時間単位の休暇制度、時差出勤制度などを検討・導入
・主治医に対して業務内容などを提供するための様式等を整備
(2)治療と職業生活の両立支援の進め方>
・労働者が事業者に支援を求める申出(主治医による配慮事項などに関する意見書を提出)
・事業者が就業上の措置などを決定・実施(「両立支援プラン」の作成が望ましい)
(3)がんに関する留意事項
・治療の長期化や予期せぬ副作用による影響に応じた対応の必要性
・がんの診断を受けた労働者のメンタルヘルス面へ配慮

◆職場の理解・協力が不可欠
ある調査では、がん罹患後も離職せず、同じ勤務先で仕事を継続できた最大の理由は「職場の上司や同僚の理解・協力があったため」との結果が出ています。
職場の環境整備とともに、重要なポイントの1つと言えるでしょう。

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